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2018年初しぼりの儀が執り行われました。

2018年11月16日

2018年「初しぼりの儀」

「初しぼりの儀」の様子 11月15日(木)「初しぼりの儀」が多度津工場にて行われました。
初しぼりを行った工場内には新酒独特の芳醇な香りが漂うなか、酒造にたずさわった人たちや金刀比羅宮の神職ら関係者約70名が出席。
しぼりたての生酒が大杯に注がれ、金刀比羅宮の神職が祭壇に供えて「おいしい酒造りと酒造作業の安全」を祈願しました。

「初しぼりの儀」の様子

式次第

修抜(シュバツ) 清めのお祓い(お供え・玉串・新酒・奉仕参列者等)
降神の儀(コウシンノギ) ひもろぎに神様をお招きする
斉主一拝(サイシュイッパイ) お祭りを執り行なう一礼
献餞(ケンセン) お供え物をささげる
お酒の入った瓶子(ヘイシ=お酒の器)の蓋をとって神にささげる
献酒(ケンシュ) 初しぼりの新酒を神にささげる
祝詞(ノリト) 祭りの趣旨を神に申し上げる
清祓いの儀(キヨハライノギ) お祭りになるものをお祓いする(この場合は井戸)
玉串奉奠(タマグシホウテン) 玉串をささげて、感謝の気持ち・お願い事を申し上げる
撤餞(テッセン) お供え物をさげる
お酒の入った瓶子(ヘイシ)の蓋をしめて下げる
斉主一拝(サイシュイッパイ) これにてお祭りを終わりますという一礼
昇神の儀(ショウシンノギ) ひもろぎの神様を神の世界にお帰しする
  • ※ひもろぎ=神事を執り行なう際、臨時に神を招請するため室内や庭に立てた榊

今年の初しぼりについて 醸造責任者 酒井史朗より

原料米の30年産オオセトは、10月3日より高瀬カントリーから順次入荷し、精米しています。
9月は長雨で日照不足気味、刈り取るタイミングが難しかったようですが、降雨のスキマをぬっての収穫で計画通りの入荷になりました。入荷したオオセトは粒張り良く、青米少なく精米中の割れも少なくて非常に使いやすいものでありましたので、良い酒が期待されました。

おかげさまで新米新酒の醪1号は10月26日に仕込み、本日無事にしぼりを向えることが出来ました。
仕込が始まった当初から暖かい日が続いており、酒造りには好ましくない条件となりました。好ましくないというのは、原料の蒸米の冷却や仕込庫の空調に負担がかかり、思い通りの発酵経過が取れないということです。

また昨年に引き続き、原料米は固すぎず軟らかすぎずバランスが良かったです。ただ気温が高いと水を吸うスピードが速くなるので、洗米時の吸水の調整には工夫が必要でした。
しかし原料米の品質にも助けられて、香りと味が調和した良好な品質のお酒になりました。

新酒初しぼりの特徴は、「旨みと酸味のバランスが良く、フルーティリッチな仕上がり」です。
口に引き込むとフルーティな香りが鼻に抜け、充分な旨みの後に若さを印象付ける苦みがありますが、最後には上品な甘味が重なって、余韻がリッチに。

今年の初しぼりも、お酒単独で楽しむことができますし、いろいろな料理に合わせやすいと想像できます。
オリーブの新漬けが出てくる時期なので合わせてみたところ、適度な塩味とオイリーな果実が合いました。また、戻りガツオのたたき、茄子の揚げびたし、イイダコと里芋の煮付け、牡蛎や白身魚の鍋物などおすすめです。

召し上がり方としましては、冷や、ロック、少し温めてもおいしくいただけます。

2018年11月15日

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